「neighbor」と「neighborhood」の違いが分かってシッカリと使いこなせていますか?
両方の単語ともに会話でよく使われますが、特に英語初心者は意味を混乱しがちです。
また、「neighbor」については、形容詞や動詞としても使われているのでその点も押さえる必要があります。
目次
「neighbor」の発音と注意点
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「neighbor」の発音と発音記号は下記となります。
ここで気を付けたいのが、イギリス英語(英英)のスペルです。
「neighbour」となり、「bor」が「bour」となる点です。
イギリス英語は他にもこのようなスペルの違いがあります。
「center」が「centre」になったり、「color」が「colour」になります。アメリカ英語との違いについては、『126個!イギリス英語とアメリカ英語の違い|文法・発音・単語・スペルなど』の記事を参考にしてみて下さい。
「neighbor」の意味と使い方・例文
「neighbor」についてはいくつかの品詞(名詞・形容詞・動詞)で使わているので、それぞれを見てみましょう。
名詞
先ずは、一番多く使われている名詞として意味と例文からみていきましょう。
意味としては、「隣人」、「近所の人」が主となりますが、隣席している人、また国を超えた隣人、国同士の場合にも使うこともできます。
また、比喩的に仲間や同胞という使い方をする場合もあります。
例文も見てみましょう。
- He is my next door neighbor.(彼は私の隣の家に住む隣人です) ※「next door」は「隣の」という形容詞としても使えます。
- Our neighbors helped us in the economic crisis.(経済危機の時に隣接国が助けてくれました) ※複数形は可算名詞なので「neighbors」となります。
など。
ことわざ
このことわざを知っていますか?
下記が代表的な2つの「neighbor(s)」を使ったことわざです。
- Good fences make good neighbors.(親しき仲にも礼儀あり) ※直訳は「よい塀がよい隣人を作り上げる」となり、無礼にならないような礼儀(行き過ぎないような塀)も大切」というニュアンスになります。
- Better is a neighbor that is near than a brother far off.(遠くの親戚より近くの他人) ※「A good neighbor is better than a brother far off.」の言い方もできます。neighborの反対語を「far off(遠く)」を使って表現していますね。
など。
会話の中でさりげなく使えるとかっこいいですね。
形容詞と動詞としての「neighbor」
形容詞としては「隣人の」、動詞としては「近くに住む・隣接する」という場合に使います。
下記が例です。
- 形容詞・・・Asian neighbor countries.(アジアの近隣諸国) ※「Asian neighbors」でも同様です。
- 動詞・・・neighboring towns(隣町) ※形容詞の「neighbor」を使うよりも、動名詞での「neighboring(隣接している)」を形容詞として使うケースが多いです。
など。
いずれにしても「近くの~・近くで~する」というイメージになります。
「neighborhood」との違いは?
さて、派生語の「neighborhood」はどんな意味なのでしょうか?
「neighborhood」の発音と発音記号は下記となります。
同じような単語ですが、意味の違いは下記となります。
- neighbor・・・近くの「人」を指します
- neighborhood・・・近隣・近所など「場所」を指します ※しかし、集合体の「近所の人」を単数扱いで表現することもできます
下記が例文です。
- There is a big par in my neighborhood.(私が住む近所に大きな公園があります)
- His neighborhood has a famous tall building.(彼の近所には有名な大きな建物があります)
など。
これを「neighbor」に置き換えると、隣人が公園や建物を所有するという意味になるので、注意が必要ですね。
「neighborhood」の「hood」の意味は?
「neighbor」の後ろに付いている「hood」ですが、単体では頭巾(フード)として主に使われる名詞です。
しかし、これが何かの単語の後ろに付く場合は「状態」や「集団(集合体)」などを意味します。
「childhood(幼少時代/子供としての状態)」や「neighborhood(近所/近くの場所の集合体)」など。
因みに、スラングで「hood」を「neighborhood」の省略形として使われることもあります。
または、「貧しい場所・スラム街」などを指す場合にも使われる表現です。その場合は「the hood」と「the(冠詞)」を付けるのが一般的です。
まとめ:会話の中で「neighbor」を使いこなそう!
いかがでしたでしょうか?
「neighbor」と一言で言っても、品詞や使い方を知っておかないと不自然な表現になることがあります。
日常会話で使う単語だからこそ、軽視をせずにシッカリとその意味なども押さえる習慣を付けましょう!
また、派生英語の「neighborhood」のように、似たような表現との違いも押さえることも上達には欠かせません。今回の記事を是非、参考にしてみて下さい。