別の~、違う~、他の~という場合の英語にはいくつかあり、混乱している人が多いのではないでしょうか?
日本語では一言で色々なパターンを表現できますが、英語では意味の違いにより使い分ける必要がります。
また、「他のモノ・人」など、その単語で代名詞代わりになる表現とそうはできない表現もあり、少し混乱します。
因みに、関連の「その他」については、『「その他」の英語|略のetc.だけじゃない!10個の使い分けと例文』の記事を確認しましょう。
目次
「他の~」を表す単語一覧
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下記が一般的によくネイティブが使う「他の~・別の~・違う~」という単語になります。
- another(アナザー) ※もう一つの~という場合に使います。「one(対象物)」とは別の1つという意味です。
- other(アザー) ※複数形の「others」も含みます。特定しない他の何かという場合に使います。
- the other(ジ・アザー) ※複数形の「the others」も含みます。限定した他全て(1つか複数か)を指します。
これら3つの言い方は押さえましょう。
しかし、この説明だけでは不十分なので、次の章から例文を使いながら解説していきます。今
「another」の意味と使い方・例文
「another」は「もう一つの~」という意味で、別に複数あるモノ・人の1つ・一人(単数)を選定する時に使いますが、どれかに限定はしていません。
また、「another」は代名詞(後ろに名詞など不要)としてそのまま使えるパターンと、形容詞(後ろに名詞が必要)として使えるパターンの2つで活用できます。
形容詞的用法とは、「another+名詞(another idea, another table, another carなど)」の形です。
下記がその例文です。
- I will try another one.(もう一つのを試してみます) ※形容詞的用法で、複数ある中のどれか特定していないもう一つを試すという意味です。
- Give me another.(もう一つ・別のもをちょうだい) ※代名詞的用法で、複数ある中の特定していないもう一つ別のをちょうだいとう意味です。
「one another」の意味は?
ネイティブが「one another」という表現を使いますが、直訳は「これも、別のそれも」という意味で、「お互い」となります。
「We helped one another.(お互い助けた)」など。
また、明確な違いはありませんが、基本的には「each other」は2人、「one another」は3人以上のお互いという場合に使われる傾向があります。
「other」の意味と使い方・例文
「other」は「他の~」と、他の選択肢の中から特定しないモノ・人(複数)を指す時に使います。「another」の複数形だと思って下さい。
また、後ろに名詞が必要は形容詞的用法のみ使えます。代名詞として単体では使えないので注意して下さい。
下記がその例文です。
- I need to listen to other opinions.(他の意見を聞く必要があります)
- Other people chose A.(他の人たちはAを選びました)
など。
また、「others」という複数形の形もありますが、これは既に名詞が何か分かっている、またはその他の人(= other people)を指す時に使えますが、「other」とは真逆の代名詞用法のみです。
「Others are no good.(他のはよくないよ)」など。
「in other words」の意味は?
文頭などで「In other words,」というフレーズをよく聞きますが、「別の言葉で言うと」、「言い換えると」、「つまり」という意味になります。
しかし、これも色々な言い方がある中の、特定しないいくつかの複数の単語を使っているというイメージなります。
「In other words, he is honest.(言い換えると、彼は誠実ということです)」など。
『「つまり」の英語|12個の副詞句・接続詞・記号で表現する!』の記事でも紹介しています。
「the other」の意味と使い方・例文
「the other」は「他の~」という場合で「other」と同じようですが、後ろが単数の場合と複数の場合もあり、意味が異なります。また「another」とも異なります。
下記がその違いです。
- the other +単数・・・選択肢が2つの場合の残りの1つ(特定している) ※「another」も他の1つですが、それは複数選択肢がある中の特定しない1つです。
- the other +複数・・・残り全て(特定している) ※「other」の後ろも複数ですが、どれも特定しておらず、また全てでもない。
何となく分かりましたでしょうか?
また、「the other」の場合は、代名詞と形容詞の両方の用法で使えます。
下記がその例文です。
- 単数・・・He picked up the other plan.(彼はもう一つの計画の方を採用しました) ※選択肢が2つあったということがイメージできますね。
- 複数・・・The other teammates left earlier.(他の部員たちは早めに出発しました) ※他の部員全員というのが分かりますね。
- 代名詞・・・Show me the other.(もう一つのを見せて) ※名詞が既に分かっている場合に使えます。しかし、単数に限定します。
3つ目の例文の代名詞的用法ですが、複数の場合はどうなるのでしょうか?
そのケースは複数形の「the others」を使います。「the others」は代名詞のみで使えます。
残りの~となるので、「the rest of」とほぼ同じですね。
「the other way around」の意味は?
直訳は「もう一つの道を周っている」となりますが、「反対方向」や「真逆」などの場合に使えます。
例えば、「I thought YOU passed the exam, not Chris.(私はクリスじゃなくあなたが試験に受かったと思った)」という文があったとします。
それが逆だった場合に、「No, it was the other way around.(ちがいあすよ。私が落ちて、クリスが受かったんです)」と真逆の事実を伝えることが「the other way around」でできます。
順番が逆などの場合にも使える便利なフレーズです。
まとめ:「another」と「other」には冠詞と所有格が付かないから注意!
いかがでしたでしょうか?
最後になりますが、「another」の前には「a/the」などの冠詞、また「my/your」などの所有格が付きません。
これは「other」の場合も同様です。
「the」が付いた「the other」の場合は違いう意味になりますね。また、「the other」にも所有格は付きません。
例えば、もう一つの私のペンという場合は、「another pen of mine」とします。
複数の場合は、「(the) other pens of mine」となります。
細かな点ですが、押さえておきましょう!