「except」ですが、「~以外」というだけで使っていませんか?
前置詞の他に、動詞や接続しての役割もあります。また、仮定法も作れるとても便利な単語です。
また、度々比較されるのが「except for」です。しかし、「except」との使い方の違いなどを把握すると英会話にも活かせます。
前置詞の「but」との使い分けも悩みますね。
目次
exceptの発音と品詞(意味と使い方)
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先ずはシッカリと発音ができるようになりましょう。
「except」の発音と発音記号は下記となります。
イギリス英語だと「イクセプト」に近い発音になります。また、どちらともにアクセントは後ろにあるのがポイントです。
よく、「期待する」の英語の「expect(エクスペクト)」とスペルを間違う方が多いのでその点は注意しましょう。
次からは「excpet」の品詞をそれぞれ見ていきます。
前置詞(~を除いて・以外に)
前置詞で「except+名詞(代名詞)」という形となります。
下記がその例文です。
- Nobody except me came on time.(私以外、誰も時間通りに来ませんでした) ※「except」を後ろに置いた「Nobody came came on time except me.」と同じ意味です。
- I can eat any vegetable except tomato.(トマト以外の野菜は食べれます)
お気付きかと思いますが、everything, anything, everybodyなどの、みんな、全てなどの代名詞とセットで使われることが多いです。
接続詞(~ということを除いて・~でなければ)
ここでは2つの英文を繋げる接続詞という役割で使われています。
「S V except (that) S V」の形になります。
下記がその例文です。
- I don’t know anything about him except that he is my brother’s friend.(彼が私の兄弟の友達という事以外、彼については何もしりません)
- She is very nice except that she is sometimes self-centered.(たまにわがままという事以外は、彼女はとてもいい人です)
など。
「except」を使った仮定法の作り方
「もし~でなければ(なかったら)」という場合に使います。「if節」が置き換わった形です。
しかし、時制の部分が変わります。
通常、現在の仮定を話す場合は仮定法過去と言って、時制を1つずらして過去で表現するのですが、「except that」の場合はそのまま現在形で話します。
また、過去の仮定を話す場合も同様で過去形で表現します。
下記がその例文です。
- I would buy that except that it is expensive.(それが高くなれば買います) ※仮定法過去の「I would buy that if it were not expensive.」と同様になります。
- I could have met you except that I had to finish my homework.(もし宿題を終わらせなくてもよかったらあなたに会えたのに)
※接続詞で使う場合、口語では「that」は省略することが多いです。
また、if節を使った仮定法の詳細については、『英語の仮定法|すぐにマスターできる簡単な2つの基本ルール』の記事を参考にして下さい。
動詞(除外する・省く)
動詞での活用を知っている方は少ないようです。
過去形・過去分詞は「excepted」、現在分詞・動名詞は「excepting」となります。
下記がその例文です。
- They excepted his name from the list.(彼らはそのリストから彼の名前を除外しました)
- She has been excepted from her team.(彼女はチームから除外されました)
など。
因みに、対義語は「include(インクルード・含む)」となります。
「except for」との違い
「except」と「except for」の使い方を迷われている方も多いですが、使い方を知ればとても観点でとても便利です。
いくつかのルールの棲み分けがあります。
「except」のみ使える場合
下記が「except for」が使えないパターンです。
- 接続詞としての活用する場合(except that)
- 他の接続詞と重ねて使用する場合(except whenなど)
- 他の前置詞と一緒に重ねて使う場合(except in/on/atなど)
下記がその例文です。
- 接続詞・・・He is nice except that he drinks a lot.(酒豪という以外、彼はとても素晴らしです)
- 他の接続詞・・・He looks stupid except when he speaks.(彼はしゃべる時以外、バカそうに見えます)
- 他の前置詞・・・Smoking is prohibited except in this area.(ここの場所以外、喫煙は禁止です)
など。
「except for」のみ使える場合
下記が「except」が使えないパターンです。
- 文頭に置く場合
- 全体ではなく特定の名詞が対象の場合
下記がその例文です。
- 文頭・・・Except for me, no one could answer the question.(私以外、誰も答えることが出来ませんでした)
- 特定の名詞が対象・・・His report is almost perfect except for some typing errors.(タイピングミス以外、彼の報告書はほぼ完ぺきです)
2つ目の例文が少し混乱されるかもしれません。
「His report(彼の報告書)」という特定の名詞のを指していますね。この中での何か以外(タイミングミス以外)という表現なので「except for」を使います。
これが、「anybody」や「everything」など全体を指す代名詞にかかっていたら「except」も使えます。
両方使える場合
すでに例文でも書いていますが、次のケースでは両方使えます。
- 全体を指す代名詞 ※「anything」、「everything」、「nobody」など
- 目的格の人称代名詞が続く場合 ※「him」、「me」など
下記がその例文です。
- 全体を指す代名詞・・・I don’t want to talk to anybody except (for) Cathy.(キャシー以外、誰とも話したくありません)
- 目的格の人称代名詞・・・Everyone joins the party except (for) me.(私以外、みんなそのパーティに参加します)
など。
因みに、「only except (for)(~以外のみ)」と強調する表現もあります。
前置詞の「but」との違いは?
前置詞の「but」は「except」と基本的に同じ意味で置き換えができます。「except」と同じように全体を表す代名詞がその前にあるパターンですね。
下記がその例文です。
- Anyone but him understands it.(彼以外、みんな理解しました) ※「Anyone except him understands it.」と同様です。
- Nothing was provided except some desks.(いくつかの椅子以外何も準備されていませんでした) ※「Nothing was provided but some desks.」と同じ意味になります。
など。
「except」の派生語も押さえておこう!
「except」の派生語でよく使う3つの品詞について例文を見ながら確認してみましょう。
名詞(exception)
「exception(エクセプション)」は「例外」という英語
下記がその例文です。
- There is no exception.(例外はありません)
- We make an exception this time.(今回は特別に許可するね) ※「make an exception(例外を作る)」という熟語です。
など。
形容詞(exceptional)
「exceptional(エクセポショナル)」は「例外的な」、「異常な」、「並外れた」という場合に使う形容詞です。
下記がその例文です。
- He is exceptional.(彼は特別に素晴らしい)
- She has the exceptional skill to be a professional photographer.(彼女はプロの写真家に慣れるくらいの並外れた技術を持っています。)
など。
副詞(exceptionally)
「exceptionally(エクセプショナリー)」は、「ものすごく」や「非常に」という服です。
下記がその例文です。
- It’s exceptionally cold.(異常なくらいに寒いです)
- What he did was exceptionally good.(彼がやったことは非常にいいです)
など。
まとめ:「except」を使えるようになるとかっこいい!
いかがでしたでしょうか?
英語初心者の方が「except」を使うのは少しハードルが高いかもしれませんが、使いこなせるとネイティブ感覚です。
英語力をアップしたい、英語初心者から次のステージにステップアップするにはこのような表現もドンドン使えるようになりましょう!
ビジネスメールなどでも使える単語なので、是非活用しましょう。
また、前置詞の「except (for)」や「but」以外についての表現は、『「以外」の英語|exceptやbutだけじゃない!7つの表現と略』の記事もご確認ください。