「wrap up」ですが、先ず正しく発音できていますか?
日本語のように「ラップ・アップ(lap up)」と発音すると、全く違う意味になるので注意が必要です。
この「wrap up」ですが、カジュアルですがかっこよくビジネスの場面でも使える表現なので覚えておくと便利です。
目次
「wrap up」の正しい発音
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意味や使い方を見る以前にとても大切なことが、この「wrap up」の発音の仕方です。
「wrap up」の発音と発音記号は下記となります。
※「wrap」の過去形・過去分詞は、「wrapped」になります。スペルに気を付けましょう。
「wrap」には、日本人が大の苦手な「r」の発音が入っていますね。
カタカナ読みのように「ラップ・アップ」とそのまま発音しては、「lap up」の表現になってしまうので注意が必要です。
何故なら、「ペロペロ舐める」や「鵜呑みにする」など全く違う意味になるためです。因みに「lap」は名詞としても水泳の一往復、競技場の一周、体のモモの部分なども意味します。
この「r」と「l」の発音を間違うだけで、全然意味がことなるのは今回の「wrap up」と「lap up」に限ったことではありません。
「rice(お米)」と「lice(シラミ)」、「right(右)」と「light(明かり)」、「rain(雨)」と「lane(車線)」など色々なパターンがあります。
『RとLの発音がビックリするほど上達する簡単トレーニング』の記事も参考にして、シッカリと「r」の発音ができるようになりましょう!
因みに「wrap(ラップ)」ですが、「plastic wrap(サランラップ)」や「wrapping(ラッピング)」として日本語でも定着している表現です。
句動詞の「wrap up」の意味と使い方
さて、ここでは動きを表現する「wrap-up」を見ていきましょう。
因みに「動詞+副詞(前置詞)」を文法用語で、句動詞(くどうし)と言います。要するに、動詞の熟語のような感じだと思って下さい。
今回は動詞の「wrap」と副詞の「up」が繋がった形です。
包装する・着こむ
「何かで包装する(包む)」、または「しっかり着こむ」という場合によく使う意味です。
下記が海外での買い物の際によく聞いたり、使ったりするフレーズの一部です。
- Would you like to wrap this up?(これを包装しますか?) ※別の言い方だと「ラッピングしますか?」となりますね
- Please wrap it up for a present?(プレゼントなのでラッピングして下さい) ※海外での買い物は基本的にはラッピングせずに渡されるので、それがお土産だったりする場合は自分からお願いしましょう!
など。
例えば、「紙で包む」という場合は「wrap up in a paper」と前置詞の「in」を使って具体的に表現もできます。
また、「I wrapped up well because it was cold outside.(外が寒かったので沢山着込みました)」という表現もできます。
終わりにする
この場合の同義語は「finish up」(終わらせる)ですが、そのカジュアルでスラング的な表現になります。
しかし、この表現はフォーマルなビジネスの場面でも使えます。
下記がその例文です。
- Why don’t we wrap up this meeting with his words.(彼の言葉でこの打合せを締めましょう)
- Let’s wrap it up!(もう終わりにしよう!) ※仕事を終わらせる時によく使います。
- I have no idea how long it takes to wrap this up.(これを完成させるのにどれくらいの時間がかかるのか予想できません)
など。
打合せ、仕事、プロジェクト等々を終わらせる時に気軽に使える使える表現です。
要約する・まとめる
この場合の同義語は「summarise」(サマライズ)です。
下記がその例文です。
- To wrap this up, it is the best plan to increase our sales.(これを要約すると、売り上げを上げるベストな計画です)
- I’m wrapping up their reports.(彼らの報告書をまとめています)
など。
黙る
これもスラング的な表現で、命令形では「Shut up!(黙れ!)」が同義語です。
下記が例文です。
- He wrapped up.(彼は口をつぐんだ)
- Just wrap up!(とにかく黙れ!) ※話すのを終わりにしろ!というイメージですね
など。
名詞や形容詞としての「wrap-up」の意味と使い方
この「wrap up」ですが、「wrap-up」という形で、形容詞、または名詞としてもよく使われます。
しかし、ハイフン(-)が無くてそのまま使わえるケースもあるので、前後でそれが名詞なのか、句動詞なのか判断が必要な場合もあります。
名詞の場合
「まとめ」や「(ニュースなどの)要約」という場合に名詞として使われます。
下記がその例文です。
- daily wrap-up(本日のまとめ) ※ニュース番組でよく使われる表現です。
- final wrap up(最終のまとめ)
など。
「That’s a wrap.」はどんな意味?
「That’s a wrap for today.」などとしても表現できますが、「はい、これで(仕事は)終わり!」というスラングになります。
「wrap」だけでも「終わり」を表現できるんですね。
形容詞の場合
「要約した~」、「終わりの~」などとして使えます。
下記がその例文です。
- wrap-up party(お疲れ様会・打ち上げ)
- wrap-up meeting(最終確認会議/ラップアップミーティング)
- wrap-up report(要約された報告書)
など、これもビジネスの場面でも頻繁に使われます。
まとめ:ビジネスでも気軽に「wrap up」を使ってみよう!
「wrap up」はカジュアルな表現に使えますが、ビジネスでもさりげなく使えるようになるとかっこいいですよ。
ただし、「wrap」の発音には絶対に注意して、何度も繰り返していいので正しい発音ができるようになりましょう。
いくら単語を覚えても、アウトプットできなければ意味がありません。
また、積極的に使ってみるのも英語力アップへの近道です。是非、この機会にドンドン活用してみましょう!