「つまり、そういう事だよね」、「つまり、こういう事です」などの場合に使うのがこの「つまり」。
英語で何と言うのでしょうか?
実はこの「つまり」ですが、複数の意味があるため、それに合わせた英語表現であればOKなのです。
また、一単語で表すのが難しく、複数の単語でそのフレーズを作るのが一般的です。
目次
「つまり」の意味(役割)と類義語
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先ほど説明したように、「つまり」に話をまとめる役割があるのですが、複数の意味があります。
類義語を見ると分かりやすいかと思います。
下記がその一覧です。
- 言い換えれば(英語例:in other words、let me put it this way)
- 要するに(簡潔に言うと)(英語例:in short、the point is)
- すなわち(英語例:that is to say、or、i.e.)
- まとめると(英語例:to sum up、you mean)
など。
これらを品詞で言うと、全て副詞でありますが、英語でもそのまま副詞・副詞句として表現する場合がありますが、「or」や「so」など接続詞を使うパターンもあります。
上記で挙げた英語の例を中心に英語表現を見てきましょう。
因みに、「詰まり(つまり)」は名詞にもなり、その場合は次のような意味となります。
- モノが詰まっている様子(排水溝が詰まる)
- 事の始末(とどのつまり)
副詞句での「つまり」の英語表現一覧
「つまり」は、副詞句(複数の単語で副詞の役割をする)の表現が多いです。
in other words
この表現は、「言い換えれば」、「他の言葉で言うと」という副詞句です。
カジュアルでも使いますが、少しフォーマル的な表現でもあります。
文語的に書くこともありますが、親しい間柄のSNSのメッセージなどのやり取りでは、頭文字を取って「IOW」と略して書くことが多いです。
下記が例文となります。
- You’d better talk to someone. In other words, you can’t solve it by yourself.(誰かに相談した方がいいよ。つまり、あなた一人ではそれを解決できないということ)
- You can’t do it! In other words, you will be punished.(それはできないよ!つまり、罰則を受けるということ)
など。
このように前に何かしらの文があって、その後にくるのが「つまり」という表現になります。
これは下記でも紹介する別の例文でも同様です。
しかし、例文自体が長くなるので、その前文は省略してご紹介していきますね。
let me put it this way
この表現も「言い換えれば・別の言い方で言うと」という、「つまり」の口語的表現です。
下記が例文となります。
- Let me put it this way, she not that nice person.(つまり、彼女はそんなに素晴らしい人物じゃないということ)
- Let me put it this way, you should work harder for your career.(つまり、あなたはキャリアのためにもっと働かないといけないということ)
など。
in short
「要するに」、「短くまとめると」という「つまり」の表現になります。
ビジネスのプレゼンなどでも使える表現です。
これに似た表現で、「to put it simply(簡潔に言うと)」というのもあります。
下記が例文となります。
- In short, you are right.(つまり、あなたは正しい)
- In short, the project was successful.(つまり、そのプロジェクトは成功でした)
など。
that is to say
「すなわち」や「言い換えると」など、結構文中でつかうことも多い表現です。
コンマを上手く使って表現することが多いです。
「(英文), that is to say, (英文・単語など)」の形です。
使えるとかっこいい表現の1つです。
下記が例文となります。
- He will quit his job next Monday, that is to say, August 1.(彼は来週の月曜日に仕事を辞めます。つまり、8月1日です。
- She always helps people, that is to say, she is very kind.(彼女はいつも人助けをします。つまり、めちゃくちゃ優しいとうことです)
など。
to sum up
「まとめると」という表現で「つまり」を意味しています。
ビジネススピーチ、論文の発表などフォーマルな場面で使える副詞句です。
これに似た表現が、「Let me summarize that ~.(要約するに~です)」という表現もあるので覚えておきましょう。
下記が例文となります。
- To sum up, I believe the new law works very well.(つまり、新しい法律は効率よく効果を発揮していると信じています)
- To sum up my speech, we should face the environmental issue on a daily basis.(つまり・私のスピーチをまとめると、私たちは日常的に環境問題に向き合うべきということです)
など。
「mean」や「the point is」を使った表現
ここでの表現はネイティブがよくカジュアルでも頻繁に使う口語的表現となります。
気軽に「つまり」という場合に頻繁に使われます。
I mean
カジュアルな会話でもっとも使われる表現ではないでしょうか?
一英文を話す時でも頻繁に「I mean」を使うネイティブが多いです。文頭、文中でも、またつなぎ言葉としても活躍するとても便利なフレーズです。
直訳は「私が意味することは(私が思うに)」となり、これが「つまり」を表現しています。
似たような表現に「What I mean is ~.」や「What I want to say is ~.」などもあります。
下記が例文となります。
- I mean, I would like to join the party.(つまり、そのパーティーに行きたいです)
- I mean, you should study for the exam.(つまり、テスト勉強したほうがいいよ)
など。
you mean
「つまり、あなたは~という事をいいたいの?」と疑問文で使うことも多いです。
「You mean ~?」と口語的に表現します。
相手の意見をまとめて、「つまり」というパタンですね。
「What you are saying is ~?」や「What you mean is ~?」などでも同じ意味になります。
下記が例文となります。
- You mean, I should do that?つまり、私がそれをしるべきだという事?
- You mean that you can’t finish your report by 5, right?つまり、5時までにレポートを終わらせることができないということでしょ?
など。
which means
口頭では、相手が話した後に文頭で使うことが多いです。
その場合は単に疑問文にして「Which means?(つまり?)」と言うことはとても多いです。
一方、文語では文中で、前の文を要約する時に使います。
下記が例文となります。
- 口語:Which means you don’t want to try it?つまり、それを試したくないという事?
- 文語:I did not do it on purpose, which means that it was natural.(わざとはやってなく、つまり、それは自然なことでした)
など。
the point is
「要するにポイント(重要なこと)は~です」というパターンの「つまり」です。
これに似た表現の「My point is ~.」という英文は「I mean」と同じで、自分が言いたいことで「つまり」を表現したい場合です。
下記が例文となります。
- The point is that he must realize that he was wrong.(つまり、彼は自分が間違っていたと気づかないといけない)
- The point is to speak up.(つまり、声を大きくして主張しないといけない)
など。
接続詞での「つまり」の英語表現一覧
接続詞でも「つまり」を表現できるものがあります。
ここでは一般的に使われれている単語をご紹介します。
so
「それってつまり~ですね」など、相手の発言を確認する場合に使います。
先ほどご紹介した「mean」と一緒に使うことも多いです。
論文などフォーマルな場合は、「so」の代わりに「therefore」を使うことも多いです。
下記が例文となります。
- So, you mean you can’t attend the meeting.(つまり、会議に出席できないということ?) ※「So, which means that ~.」などの使い方もあります。
- So, this is mine.(それってつまり、これは私の物?)
など。
or
論文などでもよくみる形で、前の表現を要約したり、難しい言葉をみんなが知っている別名で置き換える時などに使えるのが「or」です。
「in other words」や「to put it simply」などと同じような意味を1つの接続詞で表しています。
下記が例文となります。
- Yakyu, or baseball, is very popular in Japan.(野球、つまりベースボールは日本でとても人気です)
- Many Japanese like Natto, or fermented soybeans.(多くの日本人は、納豆、つまり発酵させた大豆が好きです)
など。
記号で文中で使う「つまり」の英語:i.e.
記号のような「i.e.」を文中で見たことはありませんか?
これはラテン語の「id est」が元で、「that is ~(つまり~です)」の略となります。よって、発音は「アイ・イー」または、「that is」でも構いません。
下記が例文となります。
- You should wear formal clothes at the party, i.e., no T-shirts or no shorts.(そのパーティーでは正装して下さい。つまり、Tシャツや半ズボンはいけません)
- She is vegetarian, i.e, she never eats meat.(彼女はベジタリアンです。つまり、肉は食べません)
など。
しかし、これに似た記号で「e.g.」というのがあります。
これも元はラテン語の「exempli gratia」で、「for example(例えば)」の略となります。
意味が異なるので、使い方に注意しましょう。詳しくは、『「例えば」の英語|10個の表現を口語や文語で正しく使い分け!』でもご紹介しています。
まとめ:英語の「つまり」の位置は文頭が基本!
すでに例文でお気付きかもしれませんが、「つまり」は、基本的に文頭に置くのが多いです。
これは、会話などの口語でも、また論文などの文語でも同様に、文の始まりに表現します。
例外として、文語で使う「i.e.(つまり、すなわち)」や「that is to say」などに関しては文中が多いですね。
また、冒頭にも名詞の例として挙げた「とどのつまり(結局は)」の英語は、「after all」や「in the end」なども副詞句の英語を文頭に置くといいでしょう。
因みに、水道の詰まりなどの「詰まり」の英語は、「be clogged」、「be stuffed(鼻詰まりなど)」や「be blocked」など「詰まっている」という受け身で表現することが多いです。