海外でお住いの友人やご家族のために、郵便物やハガキを送りたいけど、英語での住所の書き方に困ることありますよね?
また、個人でも会社でも名刺を作りたいけど、日本の住所を英語表記で書く時に、どの順番が正しいかなど迷いますよね?
日本語から英語に住所を変換すると次のような順番になります。
(例)
- 日本語の住所:〒010-0101 東京都八王子市島田町3丁目11番の5 マイスキマンション111号室
- 英語の住所へ変換した書き方:#111 Mysuki, 3-11-5, Shimada, Hachioji City, Tokyo, 010-0101 Japan
つまり英語で住所を書く際の基本は、日本語とは逆で、小さい住所から大きい住所という書く順番の法則になります。
基本の順番:「マンション名・部屋番号 → 丁目・番地・号 → 市区町村 → 都道府県 → 郵便番号 + 国名」
※詳しくはこの後すぐに解説します。
因みに、住所は英語で「address」で、家の住所は「home address」、会社の住所は「company address」と表現したりします。
アメリカ英語では「アドレス」と「ア」にアクセントがあるのですが、イギリス英語では「レ」にアクセントがるので、その点は注意して下さい。
- アメリカ英語発音(ǽdres):
- イギリス英語発音(ədrés):
「~に取り組む」という動詞でも使われます。知識として押さえておきましょう。
オーストラリアの電子ビザ(ETAS)やアメリカの「ESTA」など、ビザ関係などでも、あなたの日本の住所やあるいは会社の住所を書く必要がでてきます。
学校で英語は勉強してきたけど、住所の書き方は教わっていない方がほとんどです。
よって、ここでは日本の住所を英語で書く際の基本的な8つのルールをご紹介します。これだけで十分です。
もちろん、自分で書いた英語の住所表記が正しいのか気になりますよね?また、瞬時に日本語の住所を英語の住所に変換してほしい場合もあります。その際に使えるツールもご紹介しています。
それと、人工知能(AI)チャットのChat GPTやGeminiを使った、英語の住所の正しい書き方も紹介していますので、参考にしてみて下さい。
目次
英語で住所を書く際の表記順序(順番)と書き方の注意点
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先ず知りたいのは、どんな順序で日本の住所を英語に置き換えるのかではないでしょうか?
郵便だけではなく、名刺、ビジネスでの英文レター、ビジネスメールの最後に記載する署名、英語での履歴書、海外旅行に行く際のパスポートや入国審査のために記入する書類、外国人の友達に住所を教える際など色んな場面で、住所の英語表記を正しく習得することは役立ちます。
アメリカ英語とイギリス英語で順番に違いはある?
冒頭にあった「address」自体の発音は異なりますが、住所を書く時の順序に全く違いはありません。
郵便番号の読み方が違うだけで(後述)、英語で書く際の住所表記の順序に違いはありません。
また、ここで押さえる英語表記の基本は、万国共通だと思って下さい。
住所の英語表記は日本語とは逆で横書き!
では、どのような書き方になるのでしょうか?
住所の英語表記で日本人が一番戸惑うのが、「順番」です。
というのも、日本語と英語は、ほぼ真逆だからです。完全ではありません。
- 日本語表記の順番:大 → 小(郵便番号 → 都道府県 → 市区町村 → 丁目・番地・号 → マンション名・部屋番号)
- 英語表記の順番:小 → 大(マンション名・部屋番号 → 丁目・番地・号 → 市区町村 → 都道府県 → 郵便番号 + 国名) ※英語表記では国名を付け足すのを忘れずに!名刺など必須です。
しかし、なぜ、“ほぼ”真逆と言ったのか?
「マンション名・部屋番号(マイスキ・マンション 100号室)」、「丁目・番地・号(2-1-1)」の順番は、日本語と同じでも構わないためです。
本件については後述します。
因みに、番地・町・区などに相当するのが「ストリード・アドレス(street address)」に相当する場合が多いです。海外やネットのフォームなどで入力する場合は覚えておくと便利です。
また、英語の住所表記は、縦書きではなく基本は横書きです。
最初に英語で住所表記する3つの基本パターン
日本の住所を英語で書く際に、最初に何を書くのか迷いますよね。
基本的な英語の住所は次の3つに分かれて、それを最初に書きます。
- マンション・アポアートの場合:マンション名(アパート名)+部屋番号(または部屋番号+マンション名)の順番 ※例:MYSUKI #111
- 一軒家の場合:丁目・番地・号はそのままの順番か、「番地+号、丁目」という順番 ※例:「2-1-1」または、「1-1, 2-chome」
- ビル(会社)の場合:ビル名+部屋番号(または何階)の順番 ※例:MISUKI Bldg. 6F #111
この部分が正しく書けるようになると、その後はものすごく楽になります。
英語の住所のどこに「カンマ」と「ピリオド」、「ハイフン」を使う?
英語で住所を書く際に、ピリオド/ドット(.)を使うことはありません。
しかし、「カンマ/コンマ(,)」を書く場所が重要となります。
コンマを書く場所に基本は次の通りです。
- マンション名(部屋番号含む)の後ろ ※例:MYSUKI #111,
- 丁目・番地・号の後ろ ※例:3-9-6,
- 市区町村名(郡も含む)の後ろ ※例:Shinjuku,
また、カンマの後ろは半角スペースを1つ空けます。
因みに、ハイフン/ダッシュ(-)は、丁目や番地、号を繋げる時(日本語と同様です)と、下記で説明しますが、「Hachioji-shi」と日本語読みで英語表記する時に使います。
こんなに略せる!英語で住所を書く際に役立つ省略できる箇所
日本語での住所をそのまま英語に置き換えるとものすごく長くなるので、英語では略すことが一般的です。
- 部屋番号(number)を「#」で表現するのが一般的で、番号の前に付けるだけです。 ※例:#111(111号室)
- 村・町・区・市・県・府・都の英語(prefecture, wardなど)は省略できます。 ※例:Kumamoto, Shibuya, などのように、私は全て省略しますが、「北海道」だけはそのまま「Hokkaido」となります。
- 日本語で使う「〒(郵便番号のマーク)」は省略して、国名の前に書きます。
~町、~区、~郡などの場合は省略できると言いましたが、もちろん書いても構いません。
下記のチョイスがあります。
- 町 → town、machi、省略
- 区 → ward、省略
- 群 → county、省略
- 市 → city、省略
- 県 → prefecture(pref.)、省略
- 都・道・府 → 省略
後述しますが、名刺などの場合は全てつけない(省略)バージョンが短くて便利です。
また、ku、shi、machiなどつける場合だけ、ハイフン/ダッシュ(-)を付けるのが追加ルールです。
例えば、「Shinjyuku-ku」、「Machida-shi」などのケースです。
では、ビル名やマンション名などはどうなるのでしょうか?
「~マンション」、「~ビル」、「~ハイツ」や「メゾン」などもありますね。
下記が一例となります。
- ビル:~ Bldg.と書きます。 ※「Mysuki Bldg.」で、「building」の略です。
- マンション(メゾン):~ mansionと書きますが、基本的には「mansino」は省略します。 ※「mansion」は豪華な住まいを表し、日本語では「億ション」に近いイメージのため。通常、日本で言っているマンションは下記の「アパート」という表現を英語ではします。
- アパート:~ apartment/apt.と書きますが、こちらも省略してOKです。
- ハイツ:~ heightsと書きますが、これも省略で大丈夫です。
はがきや郵便物(封筒)での英語で住所表記を書く際の位置(写真例)
- 封筒の場合:英語の住所は左上に書きます(名前の下)
- はがきの場合:右上の書きます(名前の下)
下記が封筒の写真の一例となります。
左上に書いていますが、「Joji Fujinaga(名前)」と「JAPAN(国名)」は住所よりも多少大きめに書くのがポイントです。
因みに、この写真の例のように、私が英語の住所を書く時は、「町」や「市」などの表記を全て省略した住所の書き方です。
正直この書き方が一番簡単でもあり、先ほども言いましたが、短くなるので(簡潔)、英語での名刺の住所表記におすすめです。
また、今回は例のように5 lines(5行)を住所に使っていますが、3行程度にまとめても構いません。
例えば次のような感じです。
- 一行目:MYSUKI #111, 3-11-5,
- 二行目:Shimada, Hachioji, Tokyo
- 三行目:010-0101 Japan
という感じです。カンマを入れる箇所は変わりありません。
英語で住所の書き方基本ルール
基本ルールを押さえるだけで、英語で住所が簡単に書けるようになります。
固有名詞の頭文字は必ず大文字にすることは大前提です。
英語で住所ルールその1.「郵便番号」の場合
英語の住所で必ず使う郵便番号は、アメリカでは「Zip Code」、イギリスでは「Postal Code」と言われるもので、番号はそのまま使用できる。
例えば郵便番号が、〒010-0101であれば、010-0101のままでOKです。英語では「〒」のマークは外します。
表記自体に変わりはありません。
「郵便番号の表記」
(日本語表記)〒010-0101
(英語表記)010-0101
英語で住所ルールその2.「都道府県」の場合
都道府県は、英語で通常3つの書き方があります。
アメリカで言うと「州(state)」に該当する部分です。
例えば、「熊本県」の場合で見てみましょう。下記のどれでもOKです。
「熊本県の場合」
- Kumamoto
- Kumamoto-ken
- Kumamoto Pref. (Pref.はPrefecture -県の略です)
※東京はTokyo、大阪府はOsaka、京都府はKyoto、北海道はHokkaidoと後ろに何も付けずに使うのが一般的です
しかし、アメリカの州と同じであれば、「Hawaii state」や「California state」などと「state」は書かないので、日本の都道府県に関しては書かなくても全く問題ありません。
因みに、他の海外でも見る「province」や「region」も同じ意味で、日本での「都道府県」に相当します。
英語で住所ルールその3.市・区・郡の場合
いずれも3種類の表記を使用できる。
・「市」のケース
八王子市の場合で見てみましょう。
「八王子市の場合」
- Hachioji
- Hachioji-shi
- Hachioji City
・「区」のケース
新宿区の場合で見てみましょう。政令指定都市であれば「区」という表記がありますね。
「新宿区の場合」
- Shinjyuku
- Shinjyuku-ku
- Shinjyuku Ward
・「郡」のケース
一二三郡の場合で見てみましょう。
「一二三郡の場合」
- Hifumi
- Hifumi-gun
- Hifumi County(Countyは郡を表します)
英語で住所ルールその4.「町(村)」の場合
島田町で見てみましょう。下記の3種類どれでも使えます。
「島田町の場合」
- Shimada
- Shimada-cho(または、machi)
- Shimada Town
英語で住所ルールその5.「地番」の場合
3丁目11番の5で見てみましょう。下記の2つのいずれかでもOKです。
「3丁目11番の5の場合」
- 11-5, 3-chome
- 3-11-5 (日本語の表記そのままでOK)
英語で住所ルールその6.「マンション名と番号」の場合
マイスキ(マンション名)で111号室の場合は、下記のように表記します。2つのうちどちらでも大丈夫です。
「マイスキ111号室の場合」
- #111 Mysuki
- Mysuki #111
※部屋番号の前に記号の#を付けるのが一般的です
英語で住所ルールその7.英語表記の正しい並び
英語は日本語と違って逆から書く必要がある。
・「一軒家や番地まで」のケース
「〒010-0101東京都八王子市島田町3丁目11番の5」の場合は下記となります。
・「一軒家や番地までの表記」
- 3-11-5, Shimada, Hachioji City, Tokyo, 010-0101 Japan
または、
- 11-5, 3-chome, Shimada, Hachioji, Tokyo, 010-0101 Japan
※ご紹介した色々な組み合わせでも大丈夫です
※町、市、都道府県、国名の前でコンマ(,)を入れるのが一般的です
※Japanを最後に書きます
・「マンションや事務所に部屋番号がある」ケース
「〒010-0101東京都八王子市島田町3丁目11番の5 マイスキマンション111号室」の場合は下記となります。
・「部屋番号までの表記」
- #111 Mysuki, 3-11-5, Shimada, Hachioji City, Tokyo, 010-0101 Japan
または、
- Mysuki #111, 11-5, 3-chome, Shimada, Hachioji, Tokyo, 010-0101 Japan
・「私書箱」のケース
私書箱番号が「222」、郵便局が「東京都八王子市」、郵便番号が「〒010-0101」の場合は下記となります。
・「PO Box」を使う
- PO Box 222, Hachioji City, Tokyo, 010-0101 Japan
「PO Box」は、「Post-office Box」の略で、「POB」としてもOKです。
・「~様方」のケース
「~様方」の場合は、自分の名前の下に「C/O」という表記をするのが基本です。「Care Of ~」の略となります。
・「C/O」を使う
- 高橋様方:「C/O Takahashi」
または、「ATTN:Takayashi」でも同様です。ファーストネームから書いても構いません。「ATTN」は「ATTENTION(宛先)」の略です。
英語で住所ルールその8.「電話番号」について
電話番号も表記したい場合は、国番号をくっ付けて表記します。しかし、電話番号を記載するのは必須ではありません。
日本の国番号は81なので、市外局番の0を取り、+81を先頭に付けます。
「電話番号の表記」
(日本語表記)03-0000-0000
(英語表記)+81-3-000-0000
会社での内線番号(extention number)がある場合は、電話番号の後ろに、「Ext.000」または「Ext.#000」などと表記してもOKです。
英語への住所変換ツールを使って確認してみる!
これで、英語で住所を手紙、郵送物、名刺などに書く際の基本的なルールはおさらいしました。
それでも不安ですよね?
そんな時に便利なのが住所の英語表記への無料自動変換ツールです。
下記が有名な自動変換ツールがある2つのサイトです。私も使ってみましたがとても便利です。
上記でご紹介したツールと自分のお住まいの住所の順番とスペルなどが合っているのか今すぐにでも試してみましょう!
変換ツールは便利ですが、100%頼っては危険なので、ここで紹介した基本的な書き方と合っているかを必ず毎回確認するようにしましょう。
Chat GPTやGeminiなどのAI(人工知能)チャットサービスを使って「英語の住所」を習得する!
英語で住所を書くので間違えが無いか?安心したいなら、上述の自動変換ツールに加えて、人工知能(AI)のチャットサービスもおすすめです。
例えば、次のようなプロンプト(命令文)を入力するだけで、英語の住所を生成や質問などに答えてくれます。
- 「熊本県熊本市マイスキ町2-5-1-203号室を、英語の住所の書き方に変換して下さい。」
- 「英語の住所を書きたいのですが、zip code(郵便番号)の記入欄がありません。どうすればいいですか?」
など。
まさしく、会話をしながらお願いや質問をする感覚でOKです。
この人工知能(AI)のチャットサービスにより、このような確認作業などが容易に可能になっています。この機会に試して下さい。
また、AIチャットサービスで有名なのが2つあります。
一つは「Chat GPT」です。OpenAIが2022年11月に公開した人工知能チャットボットであり、生成AIの一種で、無料版と有料版がありますが、簡単な住所が正しいかの確認などは無料版で十分です。
また、もう一つはGoogleが提供する「Gemini」です。
Chat GPT、Geminiのどちらも素晴らしい機能を提供しており、自分に合ったチャットサービスをご活用下さい。アプリもあるので気軽にスマホやタブレットでも使えます。
英語住所のまとめ
英語で住所を書く時は、先ずは日本語で住所を書いて、それを1つずつ英語にして、最後にそのまま順序をひっくり返すだけです。
しかし、最後にJapanを書くのだけは忘れないようにして下さい。これだけは、日本語で住所を書く時に使わない表記ですからね。
これまでご紹介した色々なパターンのどれでも対応できるようにしておきましょう!
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