「客」を英語で言えますか?
「客」とひと言で言っても、様々な意味がありますよね。「訪問客」や「顧客」など。
英語では「客」の意味がある表現が複数あり、場面や伝えたいニュアンスに応じて使い分ける必要があります。
目次
様々な「客」の英語と発音
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日本語では「客」や「お客様」などどの場面でも基本は同じ表現で使いますが、英語ではシチューエーションで異なる英語を使います。
それぞれを見てみましょう!
英語の「customer」で「客」を表現
お店などで商品を買ったり、サービスを利用したりする「顧客」が「costumer」です。
「customer」の発音は下記となります。
英語の「guest」で「客」を表現
「guest」は「招待客」です。
パーティーなどに招待された「客」が「guest」です。また、ホテルやレストランでも「guest」を使います。
「guest」の発音は下記となります。
招待する側、もてなす側の主催者は「host(ホスト)」です。2つセットで覚えましょう。
英語の「visitor」で「客」を表現
「visitor」は訪問客です。
会社や学校などや、社交場などへの「来客」や「訪問客」に使う表現です。
「visitor」の発音は下記となります。
「guest」と違うのは、「visitor」は「招待」ではなく、「客」が自発的に来る場合が多いという点です。
商談の目的で、個人宅や会社に訪問する場合も「visitor」です。また、「観光客」、「来場者」、「見舞客」等の意味でも使える表現です。
英語の「client」で「客」を表現
「client」は医師、弁護士、会計士、トレーナーなど専門的な職業の「顧客」に多く使う表現です。
「client」を使う場合は上記の職種のように、長期的に関係性がある「顧客」のイメージです。
「client」の発音は下記となります。
意味は日本語の「クライアント」に近いニュアンスです。
相手が、個人ではなく企業の場合も使います。
英語の「audience」で「客」を表現
「audience」は、コンサート、映画、舞台などの「観客」です。
「audience」の発音は下記となります。
ラジオやテレビの「視聴者」も「audience」です。
「視聴者」は英語でも「listener」が使われることも多いですが、本来は「audience」が正しい表現です。
「audience」は、日本語の「観客」と同様に集合体での意味合いが強い表現で、複数の人数でも単数形の「audience」となります。
しかし、スポーツイベントやショーなどの「観戦客(見物人)」は「spectator(スペクテイター)」となります。ここで覚えておきましょう。
英語の「passenger」で「客」を表現
「passenger」は、「乗客」です。
飛行機、船、電車、バスなどの乗り物の「客」で使う表現です。
「passenger」の発音は下記となります。
イギリス英語では「お荷物(のような人)」の意味で使われる場合もあるので、要注意です。
(お客の)クレーム」は和製英語!?
お客様からの「苦情」を日本語でも「クレーム」といいますよね。
カタカナなので、英語でも「claim」だと思っていませんか?
「claim」は「(当然のこととして)要求する」「(正しいこととして)主張する」という意味です。名詞でも使えますが、「主張」「要求」という意味で、日本語の「クレーム」とは意味が違います。
「苦情」や「不平」は、英語で「complaint」です。
「complaint」の発音は下記となります。
「苦情を言う」は、「make a compliant」です。「言う」ですが、「say」ではなく「make」を使うのでセットで覚えておきましょう。!
「客」の関連英語
「客」の関連表現を見てみましょう。
- 「既存客」:existing customer ※「existing(イグジスティング)」は「現存の」です。
- 「お得意様」「常連客」「固定客」:regular customer(レギュラー・カスタマー), steady customer ※「steady(ステディー)」は「安定した」や「(基礎などが)しっかりした」という意味です。
- 「見込み客」:potential customer(ポテンシャル・カスタマー), prospective customer(プロスペクティヴ・カスタマー)
- 「リピーター」:repeat customer(リピート・カスタマー)
- 「ロイヤル・カスタマー」:loyal customer
- 「観光客」:tourist(ツーリスト) ※先に紹介した、「guest」でもOKです。
- 「客員教授」:guest professor(ゲスト・プロフェッサー)
- 「客に対応する」:serve a customer ※「serve(サーヴ)」は「仕える」という英語です。
- 「顧客第一(優先)」:customer first(カスタマー・ファースト)
- 「カスタマー・サービス」:customer service
まとめ:「客」の英語は実践の会話で使う機会が多い!
「客」の英語表現は、場面によって使い分ける必要があります。
どれも、良く使う表現なので違いを理解して、外国人との英会話で使い分けられるようにしましょう。
「クレーム」の英語も、間違いやすい表現なのであわせて覚えておきましょう。和製英語には常に注意ですね。
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