「バカ(馬鹿)」や「頭がいい」などを英語で言えますか?
日本語でも、「バカ」や「頭がいい」の表現は、様々な場面で使われるので、言葉のバリエーションもたくさんありますよね。
例えば、「バカ」だけでも、「あほ」、「まぬけ」、「鈍い」など色々な言い方があります。
英語でも、これと同様に、すごくたくさんの表現があり、ニュアンスがそれぞれ違います。
様々な「バカ」の英語表現と一覧
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英語での「バカ」を表わす代表的なものを確認しましょう。
- 「silly」(シリー):日本語にすると「おばかさん」という感じです。テレビの子供番組などでも使われる表現で、他の表現よりソフトな言い方です。冗談で「バカだね!」という時によく使う表現です。イメージとしては、憎らしい「バカ」ではなく、ゆるせてしまう「バカ」で、「おめでたい人」、「ひょうきんな」というニュアンスもあります。
- 「stupid」(ステューピィッド):極めて強めの「バカ」の表現です。知的な賢さが欠如していたり、人をいらだたせるような「バカ」というニュアンスです。シリアスに怒っている時に、見下して使う表現なので、冗談では言ってはいけない表現です。人だけでなく物にも使うこともできます。
- 「idiot」(イディオット):「ばかもの」、「まぬけ」、「ふざけたバカ」というニュアンスです。「stupid」に似た表現ですが、「idiot」は、人のみに使います。ネットや若者の間ではスラングとしてよく使います。「You idiot!」は、悪口として結構聞く表現です。
- 「foolish」(フーリッシュ):「愚かな」、「頭がわるい」、「知能がたりない」というニュアンスです。「常識が欠如している」というような意味もあります。冗談で使われることもありますが、相手にシリアスにとられてトラブルになることもあるので注意したい表現です。名詞形は「fool」です。関連表現で、「foolish honesty(フーリッシュ・オネスティー)」は「バカ正直」、「愚直」という意味で使います。
- 「dumb」(ダァム):「のろま」、「口がきけない」、「無口な」、「頭の回転が遅い」などの意味があり、アメリカの口語でよく使われる表現です。うまく言葉が発せない人や、知的障害がある人に対しての差別表現のイメージもあり、知らずに使うとトラブルになりかねない表現です。
- 「moron」(モォラン):「まぬけ」、「低能」、「能無し」などのニュアンスです。医学では児童レベルの大人と言う意味でつかわれることもあり、差別表現として認識されています。使わないようにしましょう。
- 「jerk」(ジャーク):「まぬけ」、「世間知らず」、「意地悪」という意味があるスラングです。自己中心的で、嫌なやつ、傲慢なやつというイメージがある表現です。冗談で使うこともありますが、シリアスに取られることもあるので注意が必要です。
この他にも「バカ」に近いような色々な表現がありますので参考までに。映画などのリスニングの時にも役立ちますよ。
- 「crazy」(クレイジー):「気が狂った」、「どうにかしていて」
- 「slow」(スロー):「のろま」、「鈍い」「ものわかりが悪い」 ※「slow」は「遅い」という英語で、ここでは「頭の回転が遅い」などのニュアンスです。
- 「dense」(デンス):「頭が鈍い」 ※「dense」は「詰まっている」という表現でも使われます。
- 「ignorant」(イグノラント):「無知の」、「無学の」
- 「naive」(ナイーヴ):「世間知らずの」、「だまされやすい」 ※日本語の「ナイーブ」と全く違う意味になるので注意が必要です。
- 「unintelligent」(アンインテリジェント):「知性のない」、「理解力がない ※逆の「intelligent」は「知性の高い」などとなります。」
- 「brainless」(ブレインレス):「脳なし」、「頭が悪い」 ※読んで字のごとし、「brain(脳みそ)」がない(less)という表現です。
- 「empty-headed」(エンプティー・ヘディッド):「無知な」、「考えがない」 ※「empty(エンプティー)」は「空(の)」という単語です。
- 「bird-brained」(バード・ブレインド):「鳥頭」、「ばかな」「まぬけ」 ※「鳥のように脳みそが少ない」というニュアンスです。
ここでご紹介した「バカ」に関する表現は、かなり侮辱的、差別的な表現も多いので注意が必要です。
文での使い方、場面によっては、思わぬニュアンスに取られてしまいトラブルになってしまう可能性もあります。
特にちゃんと使い方やニュアンスが理解できていないうちは、使わないほうが良いでしょう。
「バカ」以外の英語の「悪口」は【英語の悪口|ネイティブが良く使う厳選33個の例文集】でご紹介しています。こちらもあわせて確認してみてください。
バカの反対!「賢い」や「頭がいい」の様々な英語表現
「賢い」や「頭がいい」も様々な表現があります。その中でもよく使われる表現を見てみましょう。
- 「smart」(スマート):アメリカ英語でとても良く使う表現です。「頭がいい」という意味で、要領よくこなす人、機敏な人、成績がよい人等に使います。嫌みがあまりなく、一番よく使える「賢い」、「頭がいい」の英語表現です。人以外にも「smart dog(賢い犬)」など動物や物等にも使える表現です。スマホは「smart phone」(直訳すると「賢い電話」)という英語からきています。日本語の「スマート」は「細い」という意味ですが、これは和製英語なので要注意です!
- 「clever」(クレヴァー):「利口な」、「器用な」と言う意味の「賢い」です。機転がきく人、うまいことやる人に使います。いい意味でもよく使いますが、策士的な人、ずるがしこい人にも皮肉で使われるので注意が必要です。スポーツなどの「頭脳プレー」は、「clever play」です。
- 「intelligent」(インテリジェント):「聡明な」、「(高度な)知性がある」などと訳されます。日本語で「インテリ」という表現もありますがイメージは似ています。教養や学識があり、高学歴な人や、論理的思考ができる人などにつかう「賢い」という意味の表現です。
- 「wise」(ワァイズ):「賢明な」、「博識な」というニュアンスの「賢さ」です。どちらかというと、年齢を重ねて人生経験豊富な人に使われる表現です。長老や、大学教授、弁護士、医者などのイメージで、少し堅い表現です。
- 「brilliant」(ブリリアント):もともと「光り輝く」という意味があり、知性や才能が「目覚ましい」、つまり「頭が良い」という意味でも使われる表現です。生まれつきの頭の良さや、天才的な頭の良さにいます。
まとめ:「バカ」や「頭がいい」の英語は慣れるまで細心の注意を!
「バカ」の表現は、「silly」が軽くてよく使われる表現です。
ただし、相手との関係性、場面などをよく理解して使わないと、相手の気分を害することがあるので、「バカ」に関する表現は全体的に注意が必要ですが、基本的にこのような言葉はあまり使わなくても英会話は成り立ちます。
「賢い」「頭がいい」の表現は、どれも日常的によく聞く表現ばかりなので、使い分けられるようにしておきましょう。特に「smart」は、相手を褒めるのに、よく使える表現なので覚えて是非活用してみてください!
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