心の安らぎ、慰め、緊張感からの解放など色んな場面に使える「癒し」という言葉。
しかし、これらを英語で表現すると何が適切なのでしょうか?
「癒し」と一言で日本語は表現できますが、英語ではそれぞれが持つ意味やニュアンスが違う場合があるので、それらの使い分けが重要になってきます。
また、癒しの対象(癒してくれるモノ)は時間、場所、音楽や映画、ペットや人など色んなパターンがありますね。
目次
緊張感から解放する「癒し」
※このページには広告が含まれています。
ここでは、精神的・肉体的にもいつも緊張や疲れがあり、それからの解かれての開放感の癒しというイメージの表現を紹介します。
relaxing
形容詞の「relaxing(リラックシング)」、名詞の「relaxation(リラクゼーション)」、動詞の「relax(リラックス)」など様々な形で使えます。
緊張を緩めたり、ゆったりと癒されている時に使われる表現です。
下記がその例文です。
- I had a relaxing time.(癒しの時間を持てました)
- I love to listen to classic music for relaxation.(癒しとしてクラシック音楽を聴くのが大好きです)
- This movie made me relaxed.(この映画に癒されました)
など。
relief
こちらも名詞の「relief(リリーフ)」や動詞の「relieve(リリーヴ)」でよく使われます。
不安や心配事などから解放されている様子です。
下記がその例文です。
- You should make time for stress relief.(癒しの時間を作るべきです)
- What a relief!(癒される!) ※何かの緊張などから解放された時にもよく使います。
- I felt relieved talking to him.(彼と話していると癒されました)
など。
ease
「ease(イーズ)」は、気楽や安心(させる)という場合に使います。
名詞でも動詞でも両方使えて、苦痛や緊張感などを弱める場合に使う表現です。
下記がその例文です。
- I felt at ease.(癒されました) ※「安心する」という場面でも「feel at ease」の熟語はよく使います。
- Just talking to her eased my mind.(彼女と話すだけで心が癒されました)
など。
comfort
動詞や名詞としても使える「comfort(コンフォート)」、または形容詞の「comfortable(カンファタブル)」も会話で頻出します。
精神的、または肉体的にもストレスがなく「快適」という場面でよく使います。癒されて心地いいイメージです。
下記がその例文です。
- He comforted me when I was down.(私が落ち込んでいる時に、彼が癒してくれました)
- The movie gave me lots of comfort.(その映画が本当に癒してくれました)
- I felt comfortable.(癒されました) ※「This sofa is comfortable.(このソファー気持ちいい)」や「Make yourself comfortable.(気楽にどうぞ)」などでもよく使います。
など。
精神的な苦痛や問題を治す「癒し」
こちらは「癒し」というニュアンスが更につよく、それを治す、治療するというニュアンスの時に使います。
問題解決をして癒すというイメージですね。
healing
ヒーリングは日本語でもよく使われますね。
動詞は「heal(ヒール)」で、「癒す」や「(ケガなどを)治す」という単語です。
下記がその例文です。
- It’s a healing music.(それは癒しの音楽です)
- Time heals.(時間が癒してくれる) ※時間が経てば精神的にも安定するよ、というイメージですね。
など。
therapy
名詞の「therapy(セラピー)」、形容詞の「therapeutic(セラピューティック)」はともに、ストレスなどを取り除き治療するというイメージです。
下記がその例文です。
- You should receive some mind-body therapy.(心身セラピー/癒しの治療を受けるべきだよ)
- My pet dog is really therapeutic.(私のペットの犬は本当に癒しです)
など。
心が落ち着く「癒し」
ここで紹介する表現は、ただただ、何となく癒されて心が落ち着いて幸せなイメージです。
soothing
動詞の「soothe(スーズ)」の形容詞が「soothing」です。
心が落ち着いたり、傷が癒されたりする時に使います。音楽でも癒しの音楽は「relaxing music」、「healing music」、「soothing music」などとしてよく紹介されます。
下記がその例文です。
- It’s a soothing place for me.(私にとっての癒しの場所です)
- This song soothed my mind.(この曲は私の心を癒してくれました)
など。
solace
発音に注意が必要な「solace(サラス)」ですが、
熟語の「find solace in ~(~に癒しを求める・~に癒される)」という熟語でよく使われます。
(サラス)
下記がその例文です。
- I found solace in the country side.(田舎に癒されました)
- She says she always finds solace in yoga.(彼女はよくヨガに癒されると言っています)
など。
inner peace
直訳すると「心の中の平和」となりますね。
安らぎがあり、心の中が穏やかで癒されているイメージになりますね。
下記がその例文です。
- It gives me no inner peace.(それでは全然癒されない)
- I feel inner peace with you.(あなたといると癒されます)
など。
まとめ:「癒し」の英語は「relaxing」から使ってみよう!
「relaxing」はとても幅広く使える表現です。
初心者の方は、先ずは「relaxing」を使えることがとても大切です。どの単語が適切か困ったら「relaxing」で問題ありません。
「It’s relaxing.(癒されます・癒しです)」など。
それが慣れてからで使い分けは構いません。
英語力アップにはその使い分けが大切ですが、徐々に慣れていきましょう!