英語学習を進める中で、必ず遭遇するのが、「同形異義語(同綴異義語)」です。
つまり、「同じスペル(綴り)だけど意味が異なる単語」のことです。英語では、「homographs(ホモグラフス)」と言います。
身近な例と言うと、「right」です。
- 右
- 正しい
- 権利
など。
発音は全て同じ「ライト」でが、違う意味を含みます。これが「同形異義語」です。
要するに、文脈でその単語の意味を瞬時に判断する必要があります。
これはまだ優しい方で、綴りは同じだけど発音が違うもの、綴りは同じだけどアクセントの位置が違うものなど、初心者には難しいですよね。
それと、人工知能(AI)チャットのChat GPTやGeminiを使った英語の同音異義語の勉強法なども紹介していますので、参考にしてみて下さい。
目次
同音異義語との違い
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同形異義語と同じように英語では、「同音異義語」というのが存在して英語学習者を悩ませています。
しかし、これは日本語でも同じで日本語を学ぶ外国人の悩みの種でもあります。
「同じ発音なのに違う単語で違う意味」という単語が、「同音異義語」となります。
因みに英語では「homophones(ホモフォンズ)」と言います。
これは日本語でもありますね。
- 橋と箸、端、など全て同じ音の「はし」
- 漢字、幹事、寛治(人名)など、全て同じ「かんじ」
- 機械と機会
- 以外と意外
など、例を挙げだしたらキリがありません。
英語の「同音異義語」の例は次のような単語です。
- know(知る)とno(いいえ)
- knew(知っていた)とnew(新しい)
- meat(肉)とmeet(会う)
- flour(小麦粉)とflower(花)
- by(~によって)とbuy(買う)
- for(~にために)とfour(数字の4)
- mail(メール)とmale(男性)
など、英語でも多くの同音異義語が存在します。
この英語の同音異義語については、違う記事でご紹介します。
同音異義語の特徴は、リーディング(読む)ではハッキリと違いが分かるけど、リスニングでは文脈から判断しないといけないということです。
一方、同形異義語は複雑で、先ほど申し上げたように大きく2つに分類されるので多少ややこしいです。
- 同じ発音だけど違う意味
- 同じ単語だけど発音(アクセント)と意味が違う
リーディングでも、リスニングでも文脈から判断する必要があり、多少複雑です。
しかし、「同音異義語」も「同形異義語」もリーディングやリスイングを重ねて、失敗していくうちに身に付いていくものです。
それでは、次の章で代表的な「同形異義語」を見ていきましょう!
英会話で欠かせない!「同形異義語」一覧
それでは、先ほども紹介したように、2つのパートに分けてそれぞれを紹介していきましょう。
同じ発音だけど違う意味
紙面のスペースの関係で、意味は2つまでとして紹介しています。
いかがでしたでしょうか?
日常会話に登場するものばかりですね。すでに頭の中で使い分けている方も多いのではないでしょうか?
自然と身に付いていることは素晴らしいことです!
でも、実は次の同形異義語のパターンが少し難しくなります。
同じ単語だけど発音(アクセント)と意味が違う
これは、同じ単語で名詞(形容詞)と動詞の両方の役割を持つ単語に多い特徴です。
- wind(ウィンド)→ 風
- wind(ワインド)→ 曲がりくねる
- tear(ティア)→ 涙
- tear(テア)→ 破る
- live(リヴ)→ 住む
- live(ライヴ)→ 生ライブ
- close(クロース)→ 近い
- close(クローズ)→ 閉める
- resume(レゼメ)→ 履歴書
- resume(リズーム)→ 再開する
次の3つはアクセントの位置も異なるものの代表的な同形異義語です。
- present(プレゼント)→ 贈り物 ※アクセントは前
- present(プリゼント)→ 提供する ※アクセントは後ろ
- suspect(サスペクト)→ 容疑者 ※アクセントは前
- suspect(サスペクト)→ 疑問に思う ※アクセントは後ろ
- desert(デザート)→ 砂漠 ※アクセントは前
- desert(ディザート)→ デザート(または、見捨てる) ※アクセントは後ろ
まとめ:今後も色々な同形異義語に出会った時はどうする?
今回紹介した同形異義語はほんの一部です。
他にも「bank」や「bow」、「contest」や「mintute」など、様々な同形異義語にこれから先も遭遇するでしょう。
その都度覚えるようにするしか方法はありません。
そのためには日頃からリーディングなどをすることをおすすめしています。
特に多読はおすすめです。『英語の「多読」|5つの効果・おすすめの無料アプリ・サイト・教材など』の記事も参考にしてみて下さい。
その他に重要な注意点として、私が単語数2万5000語マスターした方法やコツをまとめている『TOEIC満点者が教える!英単語の覚え方マスター法』で詳しくは伝えていますが、同形異議語も単語単体で覚えてもすぐ忘れてしまい、極めて非効率です。
ですので、同形異義語を覚える際も、必ず「英文のかたまり」の中で覚えていきましょう。
これらを活用すると、同時に同音異義語にも強くなります。
Chat GPTやGeminiなどのAI(人工知能)チャットサービスを使って英語の同音異義語をマスターしよう!
しっかりと英語の同音異義語を覚えて使いこなせるようになるのに、人工知能(AI)のチャットサービスもおすすめです。
例えば、次のようなプロンプト(命令文)を入力するだけで、クイズのようなトレーニング問題などをどんどん作ってくれます。
- 「英語初心者です。英語の同音異義語に困惑しています。日常会話で間違えそうな同音異義語をできる限り多く教えて下さい。」
- 「ビジネス英語でよく間違える同音異義語のトレーニング問題を20個ほど下さい。」
など。
まさしく、会話をしながらお願いする感覚でOKです。
この人工知能(AI)のチャットサービスにより、このような確認やトレーニングが容易に可能になっています。この機会に試して下さい。
また、AIチャットサービスで有名なのが2つあります。
一つは「Chat GPT」です。OpenAIが2022年11月に公開した人工知能チャットボットであり、生成AIの一種で、無料版と有料版がありますが、確認やトレーニングは無料版で十分です。
また、もう一つはGoogleが提供する「Gemini」です。
Chat GPT、Geminiのどちらも素晴らしい機能を提供しており、自分に合ったチャットサービスをご活用下さい。アプリもあるので気軽にスマホやタブレットでも使えます。