「あちこち(あっちこっち)」や「どこでも」、「いたるところに」など、会話でも使いますが、英語では何と言うのでしょうか?
「here and there」や「everywhere」など、様々な英語がありますが、どのように使うのか知っておく必要があります。
「あちこち」の意味は?
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「あちこち(あっちこっち)」の英語を知る前に、そのものの意味をすることで、イメージしやすくなります。
下記が主な意味です。
- 色々な場所や方向
- 一面
- 至る所(いたるところ)
- 端から端まで
- くまなく
など。
会話でも何となく使っている表現ですね。
なので、これらの意味を表す英語であれば、「あちこち」というイメージになります。一つの表現に偏らずに、まず日本語の意味をかみ砕くいて、それを英語にすると英会話力が伸びていきます。
「あちこち」の英語表現と例文
ここでは、それぞれの「あちこち」の英語表現を例文と一緒に見ていきましょう!
here and there
日常会話でもよく使われるのがこの「here and there」です。
直訳でも「こことあそこ」とイメージがしやすいですね。
下記が例文となります。
- She shops here and there.(彼女はあちこちで買い物をします)
- He scattered papers here and there.(彼はあちこちに紙を散らかしました) ※「scatter(スキャター)」は「~を散らかす」という動詞です。
all over
「all over ~」も「あちこち」ですが、「over」という前置詞があるので、全てを覆っているイメージです。
下記のような例文がよく使われます。
- He’s travelled all over the world.(彼は世界中あちこち旅行をしたことがあります)
- It is all over the place.(それはあちこちにあります/あたり一面にあります) ※水をこぼして床一面に広がっている場合などは「all over the floor」など色々な場面に使えます。
「all over」と似ているのが、少し動的なニュアンスがある「throughout」も「全てを網羅しながら、一面に広がる」というイメージでもあります。
everywhere
「すべての場所(どこでも)」という意味の「everywhere」。
これも「あちこち」という場合にも使えます。
先ほどの例文でもあった「all over the place」と似ています。
また、「from place to place」、「every place」、「every direction(in all directions)/あらゆる方法に」でも代用できます。
- He appears everywhere in the town.(彼は町中あちこちで現れる)
- You can buy it everywhere.(それはあちこちで買えます)
「here and there」よりも強調しているイメージだと思ってOKです。
around
「~の周り」という前置詞(または副詞)でイメージしやすいのが「around」です。
また、「around the world」と「all over the world」という表現の違いを悩ませる場合がありますが、イメージの違いは下記です。
- (all) around the world・・・世界をぐるっと一周というイメージ
- all over the world ・・・世界中いたるところでというイメージ
ビジネスの世界で、「彼は世界中あちこちで仕事をしている」という場合で「travel around the world」という表現が使われます。
これは、例えば「日本を拠点に行ったり帰ったり、そしてまた行ったり・・・」などというイメージになります。
下記の例文もよく英会話でも使われます。
- He is going around the town.(彼は街のあちこちを走り回っています)
- You should not ask around.(あちこち尋ね回らないで下さい)
about
あまり目的もなく「あちこち(周り)」を表現するのが、前置詞としてよく使われる「about」です。
これを「副詞」として次のような熟語として使われます。
- He wanders about.(彼は徘徊する/あちこちほっつき歩く、など)
- I looked about.(周りを見渡した/あちこち見渡した、など)
「around」は周囲をぐるっと一周というイメージですが、「about」はそのあたり、というニュアンスになります。
「あちこち」の英語を見てきましたが、まずは「everywhere」や「here and there」あたりが使いやすいかもしれません。
全てをいきなり一気に使うより、徐々に慣れて使いこなせるようになりましょう!
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