「ぼーっとする」はどのような意味で、どの英語表現を使えばいいのでしょうか?
ここでは主に3つの場面に分けています。
- 何も考えずに「ぼーっとする」
- 何か他のことを考えて「ぼーっとする」
- 風邪などで頭が「ぼーっとする」
ネイティブはそれぞれで使い分けています。
目次
何も考えずに「ぼーっとする」の英語
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ここでは、ただ単に何も考えずに「ぼーっとする」状態の際の英語表現をご紹介します。
space out
ネイティブがよく使うのがこの「space out」です。スラングの一つです。
「space(スペース)」は「宇宙」、「空間」などの名詞として使われることが多いのですが、ここでは動詞として使われています。
動詞の「space」自体は、「間隔を空けて置く」という意味になりますが、「space out」と熟語にすることで「ぼーっとする」のスラング英語になります。
例えば、次のような会話などで使えます。
- A:Are you OK?(大丈夫?)
- B:Sorry, I was spacing out.(ごめん。ぼーっとしてた。)」
zone out
これも、スラングの一つで、「集中力が切れて、ぽかんとしている」状態の時に使います。
居眠りをする時もこの「zone out(ゾーン・アウト)」が使われます。
下記が例文です。
- 英語:I was zoing out because the lesson was so boring.
- 日本語:授業がとてもつまらなくて、ぼーっとしてました。
not pay attention
「他のことを考えている場合」にも使えるのが、「not pay attention」です。
「pay attention(ペイ・アテンション)」は「注意する」という熟語です。「~に注意する」と言う場合は、「pay attention to ~」となります。
下記が例文です。
- A:Were you listening to his lecture?(彼の講義をちゃんと聞いてた?)
- B:No. I wasn’t paying attention.(いいえ。ぼーっとしてました。/ちゃんと聞いていませんでした)
何か他のことを考えて「ぼーっとする」の英語
「上の空」を「space out」と訳す方もいますが、上の空(他のことに心が奪われている様)という点から、その場合はこれから紹介する表現がベターでしょう。
daydream
「白昼夢」や「空想」などの名詞でよく使われるが「daydream(デイドリーム)」です。
これを動詞で使うと、「ぼーっとしている」となります。
「daydream」を使うと次のようなイメージになります。
- 楽しい空想をしている
- 他のことを考えながらのんびりしている
- 何か思いにふける
「I’m daydreaming.」というと、楽しい状態でぼーっとしているという感じになりますね。
また、NHKの【チコちゃんに叱られる(2020年3月現在)】という番組で、有名な「ぼーっと生きてんじゃねえよ」というフレーズがありますが、その場合はこの「daydream」をつかってもいいでしょう。
例えば、下記のような感じです。
- Stop daydreaming!(直訳:のんびり考えるな!/現実を見ろ!)
- Wake up!(直訳:目を覚ませ!)
などでいいかと思います。
think of something else
「何か他のことを考える」とそのままの直球的表現になります。
下記のような例文でOKです。
- Are you there?(そこにいるの?=聞いている?) ※電話の会話などでも使えます
- Oh, I was thinking of something else.(おっと、他の事考えてた。)
ストレートな言い方としては、「I wasn’t listening.(聞いてなかった)」という表現もOKです。
体調がすぐれずに「頭がぼーっとする」の英語
風邪など具合が悪くて「ぼーっとする」ということもありますね。
精神的な疲れの時などでもそうなりますね。
その場合はどのような表現がいいのでしょうか?
out of it
この「out of it」がカジュアルでネイティブもよく使う熟語です。
- 英語:I was out of it today.
- 日本語:今日一日、ぼーっとしてました。
「out of it」を使うことで、体調が悪かったか、精神か体力的に疲れてたというニュアンスを伝えることができます。
これが、「daydream」や「space out」を使うと全く違う意味になるのは分かりますね。
daze
ショックな出来事などで、放心状態で「ぼーっとさせる」場合に使うのが、動詞の「daze」です。
よって、「I’m dazed.」や「I feel dazed.」という表現で「ぼーっとする」の英語となります。
また、「daze」を名詞で使って、「I’m in a daze.」という熟語も使えます。
ここで、たくさんの「ぼーっとする」の表現を見てきましたが、使う単語で相手に伝えるニュアンスが異なります。
しっかりと使い分ける癖をつけると、他の英語表現でも対応力が付いてきます。是非、参考にしてみて下さい。