初めて「ain’t」を聞いたりした時は、戸惑いますよね。
基本的に義務教育では教えてくれない表現なので仕方ありません。
しかし、ネイティブとの会話や海外ドラマや映画にも頻繁に出てくる表現が「ain’t」なので、英会話の上達には避けては通れません。
「ain’t」の正しい発音
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アメリカ英語でも、イギリス英語でも使う「ain’t」。
先ずはシッカリと発音が出来ないと使えないし、リスニングもできませんね。
「ain’t」の発音と発音記号は下記となります。
ローマ字読みでそのまま「アイント」と発音しては通じない可能性があるのでその点は注意しましょう。
「ain’t」の意味と例文(使い方)
さて、この「ain’t」ですがどのような場面で使うのでしょうか?
「ain’t」は次の表現のスラングだと思って下さい。
- am not
- is not
- are not
- have not
- has not
要するに、人称に関わらず、現在形と現在完了形の否定形の部分が「ain’t」になると思って下さい。
よって次のような正式な文章が「ain’t」を使うことでスラング的な表現に変わります。
- I’m not going.(私は行きません)→ I ain’t going.
- It is not my fault.(彼は私の友達ではありません)→ It ain’t my fault.
- They are not doing anything.(彼らは何もやっていません)→ They ain’t doing anything.
- I have not studied at all.(私は何も勉強していません)→ I ain’t studied at all.
- She has not showed up yet.(彼女はまだ現れていません)→ She ain’t showed up yet.
でも、この「ain’t」ですが、どのような意味に聞こえるでしょうか?
じつは、あまりきれいな言葉としては用いられていません。
田舎の荒っぽい言葉、下品な言葉という認識があります。よってフォーマルで使うことはNGです。
「ain’t」の由来と日本語にすると?
この「ain’t」ですが、数百年前から、少しかっこつけた荒っぽい言葉として流行ったそうです。
先ずは「am not」のスラングとして始まりましたが、後に現在完了形や他の人称でも使われるようになったそうです。
日本語にすると「~しねえよ」や「~しねえぜ」という感じでしょうか。直訳は難しいですが、初心者にはあまり使用をお勧めできる表現ではないですね。
「ain’t nothing」や「ain’t no」の意味は?
さて、「否定形」と「否定形」を重ねて表現することがありますが、これもスラング的表現ですが、否定を強調している「二重否定」という手法です。
「I don’t know nothing!」とスラング的に表現することもあります。
直訳は「何もしらないことはない」と普通の文では肯定になりそうですが、ネイティブは多くのケースで「否定の強調」として使うことが多いので注意が必要です。
よって上記の例文の訳は「なーんにも知らないです!」となります。
「ain’t」と否定形を使う時もどうようで、基本的には肯定にならず否定の強調だと思って下さい。
例えば次のような例文です。
- I ain’t got nothing.(無いももってないよ!) ※「ain’t」と「nothing」の2つの否定形を使っています。「I haven’t got anything.」の強調とスラングですね。
- He ain’t had no formal clothes.(彼は正装を全く持っていません) ※「ain’t」と「no」の2つの否定形ですね。「He has not had any formal clothes.」の強調です。
余談ではありますが、星野源さんの歌のタイトル「Ain’t Nobody Knows」にもこの用法が使われています。「誰も知らない」を強調している形です。
まとめ:初心者の人は「ain’t」を使うのは控えよう!
冒頭のある写真の中にある言葉の「It ain’t over till it’s over.」はニューヨーク・ヤンキースの名選手が発した言葉でとても有名です。
「試合は終わるまで分からない」、「Never give up!」のような意味合いが含まれています。
このようにネイティブの会話の中でも頻繁に使われているのが「ain’t」ですが、丁寧な言葉ではないため初心者が今すぐ使うのにはお勧めしません。
しかし、リスニングには必要な表現なので使い方、意味だけはシッカリと把握しておきましょう!今はそれだけでOKです。