著者 : 藤永 丈司

◆上智大学比較文化学部卒(現:国際教養学部)
◆初受験でTOEIC990(満点)、英検1級、小学校英語指導者資格
◆ニンテンドー3DS TOEIC「超速」プログラム・スペシャルアドバイザー

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著者自身の受験英語への疑問や登校拒否といった苦い体験や、10年以上にわたる海外生活から、外国人の英語習得の早さと相対する日本人の遅さの違いを同時に徹底的に解読・研究を繰り返すことで、日本人へ「英語回路」を植え付ける仕組みを解明。


◆活動 - 芸能人 への個別指導、英会話・ TOEIC講座、企業研修、小学生を中心に 各地でボランティア英語指導など。


藤永の著者・監修した商品

◆著書に「なぜ、留学生の99%は英語ができないのか?」など多数(シリーズ累計10万部以上)

2016年に甚大な被害をもたらした「熊本地震」への復興活動の一環として、『マイスキ英語(代表:藤永丈司)』は、同年7月より、Jリーグ所属のロアッソ熊本のスポンサーカンパニーとして協賛しております。

イギリス英語とアメリカ英語|文法や発音など4つの違い

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イギリス英語とアメリカ英語の違いを知りたいと思っていませんか?

世界で最も話されている言語は英語ですが、第一言語、第二言語をあわせると、17億人上者人が英語を話していると言われています。

それぞれ、様々ななまりや特徴がありますが、大きく分けるとイギリス英語とアメリカ英語の2種類に分けることができます。

日本の学校で教えられているのがアメリカ英語です。

もともとは、英語の発祥に近いのがイギリス英語なのですが、現代では世界の中でのアメリカの影響力が強く、ハリウッド映画、音楽などの影響もありアメリカ英語が主流になっています。

最近はイギリス英語もアメリカ英語の影響を受けていて、アメリカ英語でもイギリスで通じるということがあります。

それでも、まだイギリス英語とアメリカ英語の違いは多くあります。文法、発音、単語の違いなど様々です。

今回はイギリス英語とアメリカ英語の違いについてご紹介します。

目次:
1.イギリス英語とアメリカ英語の違いを学ぶ前に
1-1.国別でどちらの英語か比較
1-2.イギリス英語とアメリカ英語のどちらがいい?

2.イギリス英語とアメリカ英語の違いとは?
2-1.文法の違い
2-2.口語表現での違い
2-3.英単語での違い
2-4.発音の違い

1.イギリス英語とアメリカ英語の違いを学ぶ前に

世界ではたくさんの国や地域で英語が話されていて、厳密に言うとカナダ英語、オーストラリア英語などもありますが、それらも大きく分けてイギリス英語とアメリカ英語に分けることができます。

1-1.国別でどちらの英語か比較

話されている国や地域の数でみると、アメリカ英語よりイギリス英語の方が多いです。

1-1-1.イギリス英語を話す国

イギリス英語を話す国が多い理由は、イギリスの植民地時代の名残りです。

イギリス英語を話す国の例は下記となります。

  • イギリス
  • アイルランド
  • オーストラリア
  • ニュージーランド
  • インド
  • シンガポール
  • マレーシア
  • 香港
  • 南アフリカ
  • 西アフリカ
  • マルタ

1-1-2.アメリカ英語を話す国

アメリカ英語を話す国の例は次となります。

  • アメリカ
  • カナダ
  • プエルトリコ
  • リベリア
  • フィリピン

このように、国の数でみるとイギリス英語のほうが全世界で話されていますが、英語人口でみるとアメリカ英語は圧倒的です。

英語をネイティブとする人約3.9億人のうち、アメリカの人口は3億人で70%以上を占めています。この他にカナダなど他の国もありますし、また第二言語としても、日本、中国、韓国など多くの国でアメリカ英語を教えていてアメリカ英語が主流になっています。

1-2.イギリス英語とアメリカ英語のどちらがいい?

現在、圧倒的に主流なのがアメリカ英語です。

政治や経済だけでなく、文化面でもアメリカの世界への影響力はとても大きいですし、特に日本はアメリカとのつながりが強く、学ぶならアメリカ英語でしょう。

ただ、英語をよく使うようになるとイギリス英語を母国語とする人とも話す機会が少なからずでてくるでしょう。ですから、ある程度の英語の基礎がある人は、イギリス英語とアメリカ英語の違いを知っておくとよいです。

同じ単語でもアメリカとイギリスでは全く違う意味の場合があります。

例えば「buns」はイギリスでは「甘いパン」ですが、アメリカでは「お尻」の意味です。このように、全く違う意味の単語を知らないで話してしまうと恥をかいてしまうこともあります。

基本的にはアメリカ英語を学び、イギリス英語とアメリカ英語の違う部分を知っておくことがベストな方法です。

2.イギリス英語とアメリカ英語の違いとは?

イギリス英語とアメリカ英語は単に単語の意味だけの違いだけではありません。

文法、単語の意味、スペル、発音、アクセント、イディオムなど様々な違いがあります。

それぞれの違いについて順を追ってみていきましょう。

2-1.イギリス英語とアメリカ英語の違い|文法編

イギリス英語とアメリカ英語の文法の違いの中で主なものをご紹介します。

2-1-1.「have got」の使い方

haveに関する表現がイギリス英語とアメリカ英語では違います。例を見てみましょう。

  • イギリス英語:Have you got homework for tomorrow? 明日の宿題あるの?
  • アメリカ英語:Do you have homework for tomorrow? 明日の宿題あるの?
  • 解説:アメリカ英語のhaveがイギリス英語ではhave gotとなります。アメリカ英語のI have a pencil.も、イギリス英語ではI have got a pencil.です。Do you have time?も、イギリス英語ではHave you got a time?と言います。

アメリカ英語の「have」は、イギリス英語では「have god」と覚えましょう。

2-1-2.「現在完了」の使い方

現在完了は「have + 過去完了」で、過去に起きて現在も続いている場合に使います。

イギリスではこの現在完了を厳密に使いますが、アメリカ英語では単に過去形にしてしまう場合もあります。

例えば、「lost(失くした)」という表現の例で見てみましょう。

  • イギリス英語:I have lost my watch. 時計を失くしました。
  • アメリカ英語:I lost my watch. 時計を失くしました。
  • 解説:イギリス英語では現在完了形で、「I have lost my watch.」となり、時計を失くしたのは過去の時点でのことですが、現在も見つかっていなければこのように現在完了形で、続いていることとして表現します。しかし、アメリカ英語では、「I lost my watch.」として、単なる過去形として表現する場合が多いです。

2-1-3.「getの過去分詞形」の違い

イギリスとアメリカでは「getの過去分詞形」が違います。

イギリス英語では「got」、アメリカ英語では「gotten」を使います。(しかし、イギリスの東北地方などでは、gotten を使う場合もあります)

2-1-4.「shall」の使い方

イギリス英語では、「shall」を未来を表わすwillの代わりの助動詞として使うこととがあります。

あわせて、shall本来の「~しましょうか?」という意味でも使うことができます。アメリカ英語では「~しましょうか?」のshallだけです。

また、「手伝いましょうか?」という場合イギリス英語では「Shall I help?」が一般的で、アメリカ英語では「Should I help?」が一般的に使われています。

2-1-5.「needの否定文」の使い方

「~しなくていいですよ」と、need を使った否定文を作る時に、アメリカ英語とイギリス英語の違いがあります。

  • イギリス英語:You needn’t hurry up. 急がなくてもいいですよ。
  • アメリカ英語:You don’t need to hurry up. 急がなくてもいいですよ。
  • 解説:You don’t need to hurry up.はイギリス英語でも使えますが、You needn’t hurry up.はイギリス英語のみとなります。このように、イギリス英語の場合、don’tを使わず直接needを、否定系「needn’t」 にして使うことができます。

2-1-6.「集合名詞の単数/複数」の使い分け

イギリス英語ではgroup、teamなどの集合名詞で単数と複数どちらも使いますが、アメリカ英語では単数のみの扱いです。

集合名詞の例:

  • government 政府
  • audience 聴衆
  • committee 委員会
  • family 家族

下記が英文にした時の違いとその解説になります。

  • イギリス英語:My family are going to Hawaii for the vacation. 私の家族は休暇にハワイに行きます。
  • アメリカ英語:My family is going to Hawaii for the vacation. 私の家族は休暇にハワイに行きます。
  • 解説:このようにアメリカ英語を学ばれた方は、familyが複数扱いされるのに違和感があるかもしれませんが、イギリス英語ではどちらでも大丈夫だと知っているだけでも役に立ちます。また、areと複数になっても、familiesと名詞が複数にはならないので注意です。

2-1-7.「just, already, yet」の使い方

just, already, yetは、本来、完了形で使われる表現ですがアメリカ英語では過去形でも使われます。

  • イギリス英語:I had(have) just finished my homework. ちょうど宿題を終わらせたところです。
  • アメリカ英語:I just finished my homework. ちょうど宿題を終わらせたところです。

2-2.イギリス英語とアメリカ英語の違い|口語表現編

日常会話で頻繁に使う表現にも、イギリス英語とアメリカ英語の違いがあります。

2-2-1.「wanna / gonna」の表現

アメリカ英語では「want toをwanna」、「going toをgonna」と省略して口語表現で使いこれらは会話によく出てきます。

しかし、イギリスではこの表現はあまり使われません。

2-2-2.「付加疑問文」の使い方

イギリス英語では付加疑問文を多用します。

付加疑問文とは、肯定文の後に強調するために「ですよね?」と付け足す疑問文です。

例文:This flower is very beautiful, isn’t it? この花はとてもきれいです、ですよね?

この文の「isn’t it?」の部分が付加疑問文です。

アメリカ英語では通常の疑問文で聞くようなことも、イギリス英語では付加疑問文を使う場合があります。

  • イギリス英語:You play tennis, don’t you? あたなはテニスをしますよね?
  • アメリカ英語:Do you play tennis? あなたはテニスをしますか?
  • 解説:このように、「don’t you?」を使った付加疑問文も多く使われます。アメリカ英語の方がやさしい聞き方のようですが、イギリス英語では普通の聞き方になります。

2-2-3.「時間や期間」の表現

時間や曜日の期間の言い方でも、イギリス英語とアメリカ英語の違いがあります。

しかし、どちらの国でも通じるものですので、厳密に使い分けをしなくても大丈夫です。

表現
イギリス英語
アメリカ英語
3:10
ten past three
ten after three
4:50
ten to five
ten of five
月曜から金曜まで
from Monday to Friday
from Monday through Friday

また、日付の書き方もその違いがあります。『英語で日付の書き方|順序や4つのパターンを覚えるだけ!』の記事を参考にしてみて下さい。

2-3.イギリス英語とアメリカ英語の違い|英単語編

イギリス英語とアメリカ英語では単語にも違いがあります。

そこには、いくつかパターンがあります。「同じ意味でも単語が全く違うもの」や、「同じ単語でも違う意味のもの」、また「スペルが微妙に違うもの」があります。

2-3-1.「単語が違うもの」

単語自体が全く違う場合があります。

代表的なもので特に使うものをあつめました。これらは知らないと通じない場合があるので特にイギリス英語圏へ行く場合は違いを押さえておくとよいでしょう。

和訳
イギリス英語
アメリカ英語
お札
note
bill
会計
bill
check
消しゴム
rubber
eraser
携帯電話
mobile phone
cell/cellular phone
タクシー
taxi
cab
ガソリン
petrol
gas/gasoline
大型トラック
lorry
truck
駐車場
carpark
parking lot
高速道路
motorway
freeway
蛇口
tap
faucet
アパート
flat
apartment
エレベーター
lift
elevator
ゴミ箱
dustbin
garbage can
ゴミ
rubbish
garbage/trash
酒屋
off licence
liquor store
郵便
post
mail
小包
parcel
package
片道切符
single
one-way
往復切符
return
round-trip
地下鉄
tube/underground
subway
薬屋
chemist
drug store
フライドポテト
chips
French fries
ポテトチップス
crisps
potato chips
あめ(飴)
sweet
candy
休暇
holiday
vacation
garden
yard
掃除機
hoover
vacuum cleaner
地下1階
underground floor
basement floor
1階
ground floor
first floor
2階
first floor
second floor

※建物の階数の数え方は旅行先のホテルなどでも注意が必要です。

イギリス英語は、「1階がground floor」で「2階がfirst floor」です。

アメリカは1階からfirst floorと数えます。

2-3-2.「1つの単語で意味がそれぞれ違うもの」

同じ英単語でも全く違う意味になってしまう場合があります。

イギリス英語では普通でも、アメリカ英語でスラング的な表現になってしまう表現もあるので要注意です。

単語
イギリス英語
アメリカ英語
mad
怒る/狂気じみた
怒る
pissed
酔っぱらっている
怒っている
cider
りんごの汁を発酵させた酒
炭酸のソフトドリンク
presently
すぐに
bird
妻、彼女
wash up
お皿を洗う
手と顔を洗う
jumper
ブラウスの上に着る衣類
飛ぶ人
pants
下着
ズボン
bog
トイレ
湿原
braces
サスペンダー
歯科矯正器具
trolley
ショッピングカート
路面電車
football
サッカー
アメリカン・フットボール

2-3-3.「スペルが違う単語」

イギリス英語とアメリカ英語ではスペルが違うものもあります。

スペルの違いが規則的なものもありますが、そうでないものもあります。

パソコンのスペルチェックはアメリカ英語にあわせているものが多く、イギリス英語のスペルで書くと、ミススペルとしてチェックされるので要注意です。

スペルの違いに関するルールその1.

イギリス英語で単語の最後に「our」がついている場合、アメリカ英語では「u」は付かない。

和訳
イギリス英語
アメリカ英語
colour
color
お気に入り
fovourite
favorite
名誉
honour
honor
隣人
neighbour
neighbor
スペルの違いに関するルールその2.

イギリス英語で語尾が「re」の場合、アメリカ英語は「er」となります。

和訳
イギリス英語
アメリカ英語
中心
centre
center
劇場
theatre
theater
繊維
fibre
fiber
リットル
litre
liter
スペルの違いに関するルールその3.

イギリス英語で語尾が「ce」の場合、アメリカ英語では「se」となります。

和訳
イギリス英語
アメリカ英語
免許
licence
license
防御
defence
defense
スペルの違いに関するルールその4.

イギリス英語で語尾が「ise(yse)」の場合、アメリカ英語では「ize(yze)」となります。

和訳
イギリス英語
アメリカ英語
分析する
analyse
analyze
麻痺させる
paralyse
paralyze
はっきり理解する
realise
realize
スペルの違いに関するルールその5.

イギリス英語で語尾が「ogue」の場合、アメリカ英語では「og」になります。

和訳
イギリス英語
アメリカ英語
アナログの
analogue
analog
カタログ
catalogue
catalog
対話
dialogue
dailog
スペルの違いに関するルールその6.

その他に、上記のルールにあてはまらないものもあります。

和訳
イギリス英語
アメリカ英語
タイヤ
tyer
tire
プログラム
programme
program
小切手
cheque
check
生ビール
draught
draft

2-4.イギリス英語とアメリカ英語の違い|発音編

イギリス英語とアメリカ英語の発音の違いは大きいです。

もちろん、イギリス国内やアメリカ国内でも地域によって発音の違いもあります。

ここでは大きく違うものを厳選してご紹介します。

その1.「単語のストレス(強調して発音する部分)の違い」

イギリス英語とアメリカ英語では同じ単語でもストレス(強調する部分)が違う単語があります。

※ストレスの部分を赤字にしています

単語
イギリス英語
アメリカ英語
address(住所)
ad-dress
add-ress
perfume(香水)
per-fume
per-fume
cigarette(タバコ)
cig-arette
cigar-ette
advertisement(広告)
ad-vertise-ment
adver-tise-ment
garage(ガレージ)
ga-rage
ga-rage
detail(細部)
de-tail
de-tail

その2.「Rの発音の違い」

アメリカ英語は子音の前の「r」を発音するしますが、イギリス英語は発音しません。

例えば、「hereのr」はアメリカ英語では発音しますが、イギリス英語では発音しません。

「rare」や「fire」などもそうです。

アメリカ英語のように、rを発音することを「rohtic」といい、イギリス英語のようにrを発音しないことを「non-rhotic」といいます。

その3.「Tの発音の違い」

イギリス英語では、母音にはさまれた「t」を比較的はっきり発音します。

一方で、アメリカ英語は、tよりもどちらかと言うと「d」に近い発音をします。カタカナにすると「ダ」や「ラ」と聞こえる音です。

単語
イギリス英語
アメリカ英語
letter
レター
レダー/レラー
water
ウォータ
ワダー/ワラー

まとめ:イギリス英語とアメリカ英語の違いを知るだけでも英語の幅が広がる

同じ英語ですが様々な違いがありますね。全て覚える必要はありませんが、このような違いがあるということを知っておくことは大切です。

イギリス英語は発音や文法など比較的、基本に忠実で正しい英語の使い方をしています。アメリカ英語は比較的くずした形が多いのが特徴です。

最近では、アメリカ英語の影響が強くイギリス人でもアメリカ英語に近い言葉を話したり、理解する人も多くなっています。とはいえ、イギリス英語圏に行く場合は、これらの基本を押さえておくとスムーズにコミュニケーションが図れるでしょう。

また、イギリス英語を学ぶことでアメリカ英語の語源、ルーツを感じることもできます。イギリス英語の発音を聞きたければBBCのニュースを見たり、ラジオを聞いてみたりするとよいでしょう。たまにイギリス英語に触れてみると英語の幅が広がります。

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